5月12日 呪文の話。 「どーも」の帯に「呪文を操る」と書かれてます。 そういえば、「コウヤ」の帯も「私の呪文で」だったような。
「物語のひみつ」にも以前書きましたが、「コウヤ」の呪文というか呪(しゅ)は真言です。仏様の力をお借りするもの。 「遙か」でもおなじみだし、陰陽師もそうですね、バトルに向いた明王呪。まあ「コウヤ」では守護の力である観音さまとかですけど。(どうやら永泉さまが観音呪をちょこっと使うみたいです、「夢浮橋」の攻略本見ていたら。さすが永泉さま、おやさしい)
「どーも」が使うのは古神道系です。純和風? というか始めに企画考えた数年前は、修験道系の呪を使うつもりでした。浄化に効きそうなのとか戦闘向きなのとかあって。
しかし。 「遙か4」のお仕事をいただいたとき、「うわ、やられた」と正直思いました(笑)。那岐が唱えるんですよね、六根清浄の呪。 けっきょく用意してあった修験道の資料を那岐に使ったので、同時進行で書いたどーもには古神道の資料を使いました。那岐もこちら(「遠神恵給え」)を使うというば使うんで、かぶらないようにして。 古神道でバトル向きの呪宣詞となると、私も氏子の、あの神様ってことでいいのかな、軍神として知られるし……とか。
めりはりのある修験道の呪より、古神道の方が言葉が柔らかいですね、「たまえ」(お願いします)が最後につくし、すべて大和言葉だから。雰囲気がふんわりしてるどーもには似合っているかも。
呪文ってかっこよく見せるのが最大のポイントなんで、工夫のしがいがありますよね。けっこう好きです。
「メガネ恋。」の時はラテン語(古代ローマとかその後のキリスト教での)のことわざや慣用句でした。 「全ての道はローマに通ず」「チャンスの神には前髪しかない」というのは日本でも知られたことわざですが、その類です。
もし今度呪文の出てくる話書くなら、何を使おうかなあ……。和風か洋風かで全然違いますけど。
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