11月28日 久しぶりに現役読者さんと楽しくお茶会しました。 お話しさせていただいた皆様、本当に楽しかったです、どうもありがとうございました。
ひとつ、ご質問いただいて、充分に答えきれなかったな、と思ったのが、「小説の文章力をつけるには」。
キャラ立てとかストーリー構成とか演出は、漫画や映画やアニメを見た方が、頭に入りやすくてたぶん役に立ちます、ライトノベルや児童小説を書くのなら。私もそうしています。 けれど、それを小説として表現したいなら、他の小説ではどう書いているか、小説をたくさん読むしかない、というようなことをお答えしたのですが。
具体的には小説のどこを見るか、なのですよね。目に入るもの、キャラの心理、すべて書いたら実はけっこう読みにくくなるのです。 どれだけの少ない言葉で、どのくらい大きな想像力を読み手の心ににかき立てているか。
すばらしい小説は、ひとつひとつの言葉に無駄がない、といおうか、ひとつひとつの言葉にちゃんと意味がある、すべての言葉に作者が気を配って書いている、ということに気がついて、その「意味」を考えながらじっくり読んでみたらいかがでしょうか。
私自身がそうしているからだし、私がちっともできなくて、いつも苦労していることだからです。 「ここの文章、ないほうがすっきり読めますよ、時海さん」と、どこでも担当さまがたにたくさん教えていただいて、やっと出版にこぎ着けているのですから。
あとは脳内でもいいから、とにかく書く。見ている映画とか漫画とかを文章に脳内で変換してゆく。 それともちろん、実際にたくさん書いてくださいね。
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