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物語のひみつ 7

《その七》

コウヤの伝説3までのネタばれになります。
未読のかたは、ご注意をお願いいたします。


今回は呪(しゅ)のお話。
みさ可が唱えている呪は、真言(しんごん)ともいいます。
有名? なのは不動明王の真言「なうまくさーまんだーばざらだんかーん」ってのですが。
(古代インドの言葉なので、本によって少しずつ日本語発音の書き方が違うと思います)

不動明王の真言は密教系ですが、鎌倉幕府に仕える三輪家の場合、宗派は禅宗のはずです。
なので、観音菩薩の真言を唱えさせてます。「おんあろりきゃそわか」というのとか。
その前にながながと唱えている言葉は「観音経」(一部は「般若心経」)の和訳です。私(作者)がやさしい言葉に訳しました。
お経は、古代インドの言葉を、中国語に訳した物なのです。訳したのは主に「西遊記」の三蔵法師ですね。

観音力は、すごいです。念じれば、溺れません。崖から落ちても宙に浮きます。死刑になりそうになっても大丈夫、助かります。
ただし、仏様の世界限定なので、この世ではどうなのかしら、死んであの世に行ってからじゃ効果抜群でも遅いような気もしますが(笑)
コウヤは異界ですから、パワーが通じるようです。きじゅ丸が気づいたように、この先、さらにパワーアップしそうですしね。

ファンタジーといえば呪文の詠唱、一度はオリジナルなのをつくりだしてみたい、と作家なら考えるわけで(笑)。
一方で、有名なのもぜひ唱えてみたいのですよね。和風なら「九字」だろ、とコウヤでも略式の方法で唱えてます。
つまり「臨兵闘者皆陣列在前」。本当は一文字ごとにひとつの印、合計九つの印を両手で順に結ぶわけですが、私自身それがなかなか憶えられない(笑)
なので、刀を持っていても片手で手早くできる、縦横に空を切る略式です。みさ可は陰陽師じゃないしね(笑)。

基本的に、この「コウヤ」というファンタジーの世界は、当時の人々の考える風水パワー的な世界のほか、仏教、それも観音菩薩のパワーで守られてます。
観音様ってば、あんまり他のファンタジーで見かけないかもしれませんが、わらしべ長者とか昔話で助けてくれるのは、たいてい地蔵菩薩か観音菩薩と相場が決まってます。
4巻もよろしくおつきあい下さいませ。

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